Market Eye

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押し目

2024年04月15日(月)

相場の格言に「押目待ちに押目なし」がある。

誰もが、マーケットの調整待ちだったのではないだろうか。

いつまでも上がり続ける相場は無いはずだが、いっこうに上げが止まらない中にあって、少しでも下げたら買い向かうことでここ半年間はなんとか好回転してきた。

買い疲れもあるが、利益確定させるようなイベントもなかった。

中東の緊張、イスラエルのガザ地区におけるハマス掃討作戦は、いまに始まったことではないが、イスラエルの圧倒的な武力で、戦争とは言えない状況がここまで続いてきた。

だが、イラン対イスラエルとなると話しは大きく変わってくる。 

国と国の戦い、そして、中東の他国も巻き込む形になると、そうそう簡単に終わる話ではなくなる。

リスクオフ相場になるには格好のイベントが起こっていると言える。

ここまで押し目を待っていた投資家にとっては絶好の機会となるかもしれない。

こんなときに一つだけ気を付けたいことは、もうはまだなり、ということがある。

下げ始めるとおもがけない水準まで調整することがある。

もうこのあたりで買いを入れよう、と思う水準は、株価の高安ではなく、調整が一巡していないことが往々にしてある。

日経平均株価でいえば、75日移動平均線くらいまでは、絶対に待ってから出動すべきではないか。

そして、調整は短期間に大きな下げとなることにも留意したい。

「上げ100日、下げ3日」という相場の格言もあることを念頭におきたいものだ。




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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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