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GDP600兆円超え

2025年02月18日(火)

日本の名目GDPが節目となる600兆円を初めて突破した、との日経新聞1面の報道が目を引いた。

内閣府が公表した2024年の速報値は前年比で2.9%増の609兆円と過去最高となった。

記事の下に、小さな文字で、実質0.1%増とあるが、株式投資家はここは気にする必要はない。

株価は名目で動くので、インフレの時代は、預金ではなく株式に資金シフトすべきだろう。

同じ銀行でも、預金ではなく、銀行株に資金を振り替えたほうが、預金金利以上にリターンがあるのではないか。

株高の背景は、企業業績もあるが、モノの価格が上がれば、その分だけ利益の額が増えてくるのも事実だ。

その効用は、税収にも表れている。

いろんなところでインフレのプラスの効果が出ていることにも注目したいところだ。

このような経済環境を背景に、日銀は夏にはもう一度利上げを実行するに違いないが、0.25%ずつ上げるとして、中立金利を1%に置くと、あと二回は利上げしないといけないことになる。

二回目ばおそらく晩秋から年末になるだろうが、景気が崩れないことを祈るばかりだ。


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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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