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株主総会の季節到来

2025年06月12日(木)

本日の日経1面、上場会社の自社株買いの記事。

今年、1月―5月で12兆円。

過去最高額らしい。

先週から帰宅すると、3月決算企業の定時株主総会の招集通知が続々と届いている。

今月23日の週は、都内の大手ホテルの宴会場は、株主総会だらけになりそうだ。

4月上旬に、トランプ関税で株価の急落があって、約2カ月間、順調に株価は戻り歩調となっている。

米国株式市場も同じく戻して来て、株価指数は高値更新の水準まで来ているが、この背景を説明する造語として、TACO(Trump always chickens out:トランプ氏はいつもビビッて退く)やFOMO(Fear of missing out:置いてけぼりにされる恐怖)がある。

企業経営者にしてみれば、自社株買いであろうが、TACO,FOMOであろうが、とにかく株主総会が終わるまでは株高が続いて欲しいと願っているに違いない。

過去を振り返ると、ちょうど、株主総会の頃まで株高で、その後、真夏に向けて反落した時があったことを思い出す。

相場と言うものは、下がれば上がる、上がれば、次は、下がるのが当たり前のことであることを念頭に置いておくべきだろう。

ちょうど、今週末はG7、ここがターニングポイントになるかもしれない。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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