期末が終わると
2025年03月26日(水)
明日に3月決算銘柄の権利付き最終売買日を迎える。
配当、優待取り銘柄への資金集中が一巡した後に株式市場はどうなるのだろうか。
米国市場がトランプ大統領就任後に下げ基調にあったが、S&P500が10%の調整を経てやっと底打ち反転してきたようだ。
また、ドル円も円高が一服してドル高円安の動きを見せている。
個人的な感覚としては、3月中旬からの戻り相場の中で、TOPIXが伸長し、日経平均株価は出遅れていた。
やはり、期末要因を反映するTOPIXの動きが良くて、外需中心で為替に左右される日経平均株価が置き去りにされた感がある。
ここに来て、ドル円が反転し、米国のテック株が底打ちとなると、日経平均株価を構成する大型株が値を戻す可能性も見ておかないといけない。
また、トランプ関税が発動される4月2日が分岐点となる可能性も見ておくべきだろう。
ドル円が円安に行こうとも、自動車に関税がかかるとなると、市場の空気どころか、日本経済に暗雲が垂れ込める可能性もある。
おそらく、日本の輸出企業の来期の業績予想は保守的且つ厳しい内容が発表されるのではないだろうか。
アナリスト予想では、来期も増益基調が維持されるとしているが、企業が発表する業績予想を積み上げると減益という可能性も十分にあるだろう。
となると、来週の4月2日のトランプ関税の発動が緩やかなものになったとしてても、GW明けの頃には、来期の業績が相場の重しとなるかもしれない。
戻り相場があっても短命となる可能性もあり、例年通り、Sell in Mayとなるかもしれないが、その前に、Buy Nowかと言えば、短期でトレーディングするならありえるが、長期保有銘柄を物色するのは、夏枯れ相場まで待ったほうが良いのではないだろうか。