GW明けはどうなる
2023年05月07日(日)
5月3日から3連休となった東京市場だったが、先物市場は売買があって、大きく上下した。
米国では、FOMCそして雇用統計と市場を動かすイベントがあって、ジェットコースター相場となった。
5月に入って、当面はIPOがなくて、4月上場銘柄の循環物色となるだろう。
日経平均株価やTOPIXなどの指数は、決算発表と為替動向に左右される展開ではないか。
さて、ここでよくよく考えないといけないのは、今年はSell in Mayとなるかどうかだ。
今年の相場を振り返ると、年始から戻り相場の展開、3月にちょっと金融危機か?と心配したが、4月末に向けて戻してきて、年初来高値水準まで来た。
日経平均株価でいえば、ここからさらに夏に向けて3万円を超す展開となるか、それとも5月高値でいったん調整するのか。
よく見ておかないといけないのは、やはり企業業績だろう。
日経新聞の株式欄にあるPERを見ると、前期よりも今期予想のPERのほうが大きい、つまり、利益は今期のほうが低いということだ。
企業は保守的に予想を開示することは間違いないが、前提条件が企業予想の前提を維持できるかどうか?
為替の水準がドル円で130円程度を前提にしているとすれば、どちらに動いても、日本企業はプラスと要因とマイナス要因がある。
為替は金利水準で上下するとするなら、米国の利上げがそろそろ打ち止めは間違いないだろうから、円安はあっても昨年のような150円までいくことは考えにくい。
むしろ、日米金利差縮小で円高、そして、米国市場のリスクオフで円高、のほうが可能性は高いだろう。
さりとて、超円高もなさそうだ。 それは貿易収支が赤字だから実需のドル買いがあるからだ。
このように考えると、ドル円のレンジは120円~140円くらいに見ておいたほうが良いだろう。
このレンジで円安になれば株高、円高になれば株安ということではないか。
そうすると株価指数はあまり大きく動かないかもしれない。
値動きを期待するとすると、グローバル景気、為替、金利に左右されない銘柄となる。
やはり、IPO銘柄になってくるというのが私の結論だ。
同じ決算発表でもIPO銘柄の内容、そして業績予想に注目していきたいものだ。