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業績予想のない会社の見方

2020年05月28日(木)

株式市場は、短期筋の買い戻しと各国中央銀行の金融緩和で流動相場となっている。

この流動相場も6月のSQまでと見いた方が良いだろう。

その先はファンダメンタルベースで個別銘柄ごとに明暗分かれてくるはずだ。

しかしながら、決算発表あっても、2021年3月期の業績予想は開示されていないため、割安なのか割高なのかの判断付かない銘柄が多い。

そんな中にあって、開示されている情報を追っていけば、業績がどのようになるのかがある程度わかる事業もある。

例えば、昨日、決算発表した飲食業のワタミなんかはわかりやすい。

約1割(13%)の店舗を閉鎖すると発表している。その上、三蜜を避けるとすれば、来店客数は少なくとも5割近いの減少は免れないはずだ。 2020年3月期を基準として、店舗減で10%売上減少、加えて、来店客が半分、と仮置きしてみると、19年3月期の売上947億円のうち、外食事業が477億円なので、最悪200億円以上の減収となる。 こうした場合、利益がどうなるのか? 目も当てられない赤字になることは容易に想像できる。 この先は、各自が推測するしかない、株価は、この状況をどこまで織り込んでいるのか? もし、すでに、織り込み済なら、GOODニュースが出るたびに株価は上に反応するはずだ。 もし、この2か月の反転相場で戻りすぎているのであれば、再度、調整もありうる。

業績予想を、開示されている情報で、自分なりに出してみる。

そして、株価が妥当かどうか、割安、割高、を判断する。

4半期開示で自分なりにおいた仮説を検証しながら、株価の妥当性を見極める。

とい順番になるはず。 

株式投資とは、企業業績の先行きをどう見るかにかかっている。

証券会社に所属するアナリストがそんなに先を読み抜く特別な教育を受けていることはない。

我々の日常の生活中で感じることをベースにして、自分なりに業績予想を組み立てられる業種、業態、企業に絞って、自称アナリストとして戦略を練ってみてはどうだろうか。

コロナショックで大きくやられた投資家は多いと思うが、ここからが挽回と考えたいところだ。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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