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政治が市場に影響する可能性あり

2017年07月03日(月)

昨日の都議選で小池知事率いる都民ファーストが大勝利を得ました。 

一方、自民党は前回の大勝利から一転して議席数を半減させました。

まるで、2009年の衆議院選挙を見ているような結果となりました。

都民ファーストが勝った理由を探すよりも、自民党が負けた理由が明らかだからです。

機を見て敏に動いたのは公明党、都議選と国政は異なる、と言いつつも風を読む力は相当ありそうです。

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉があります。
※この言葉、野球の野村克也さんが言ったものと思っていましたが、江戸時代の松浦静山の言葉でした。

小池都知事にとっては、不思議な勝ちあり、安倍総理にとっては、不思議な負けなし、ということでしょう。

日々のビジネスの中で、気を付けないといけないのは、不思議な負けなし、とならないことです。

何事も用意を怠り、慢心してくると、必然的に「負け」が訪れるものです。

政治ほどそれが端的に現れるものはないでしょう。 

ビジネスにおいても言えることです。

では、株式市場において、都議選の結果はどのように影響するでしょうか?

2012年の年末から安倍総裁が率いる自民党が日本の政治をリードしてきましたが、ここにきてかなり綻びが見えて、アベノミクスも色あせてきました。

昨年のちょうど今頃、英国でBREXITでメイ首相、11月には米国でトランプ大統領登場、4月にはフランスでマクロン大統領が誕生し、体制が大きく変化したのですが、市場は良い方向に向かいました。

では、日本はどうかいと言えば、同じく政治は変化に向かうと考えるのが筋でしょう。 

ですが、変化が混乱に向かえば市場は難しい方向に向かう可能性が高いです。

日本株が買われてきたのは、アベノミクスが背景にありました。 

そのアベノミクスが弱体化してきたとなれば、外国人投資家は不安定な市場になると考えるのではないでしょうか?

安倍総理の続投が難しくなってきたとなれば、黒田日銀総裁の続投もなくなるとみるべきでしょう。

日銀による質的量的緩和も1年後には終わっているかもしれません。

週末には米国の雇用統計が発表されます。 

市場はなんとなく今週を境に大きく転換する予感がします。

持たざるリスクよりも、持つリスクを考える時期が来たようです。





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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年、滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部門で国内外で10年勤務。その後、さまざまな要職を歴任した後、2011年から日本ビジネスイノベーションの代表取締役。IPO関連情報の集積度では日本一を誇るサイト「東京IPO」の編集長を2002年から2015年まで務め、日経新聞、東洋経済、週刊エコノミスト、マネーポスト、テレビ東京、Bloomberg TV、日経CNBCなどの各経済媒体に出演。IR説明会、講演、セミナー等も行い、IPO市場の啓蒙・発展に尽力している。2015年12月IPO Japan編集長就任。

著書に『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)や『IPO投資の基本と儲け方ズバリ! 』(すばる舎)がある。現在、四季報オンラインに定期寄稿中。上場会社の社外取締役も複数務める。


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