高値更新の背景
2023年05月15日(月)
日経平均株価が年初来高値を更新した。
材料は何か?
確かに円安には振れているが、私、個人としてはいまひとつピンとくるものがない。
本日で3月決算企業の業績発表も終わるが、ほとんどが先週には決着している。
前期決算数値は予想よりも良かったというのは間違いない。
しかしながら今期はどうかといえば、絶好調とは言いにくい。
株価が堅調に推移する背景に選挙を持ち出す人が出てきている。
今週はG7が広島で開催される。
岸田総理のここのところの外交が上手く回転していることもあって、内閣支持率も上向きとなっており、夏場に解散総選挙、野党が頼りないので、自民党が勝つというロジックだろう。
よって、選挙で自民が勝てば、岸田政権が長期となり、政治が安定することで国内経済も上向くことになる、ということだろう。
もしその通りに動けば、日経平均株価の3万円台も見えてくるどころか、証券会社の営業トークの3万1,500円というところもありえるかもしれない。
株価は最終的には業績がついて来ないと、いずれかならず剥がれるものであることを理解しておかないといけない。
半年ちょっと前のことを思い出してみると、ドル円が150円を突破したが、日経平均株価は本日の水準より低かった。
その当時のことを思い出すと、円安で輸出企業の業績が上がるかもしれないが、円安で輸入物価が上昇しインフレが加速するとの見方もあって、円安=株高、とはならなかった。
とすると、選挙で自民勝利=株高、となるか?
政治のほうがマクロ、ミクロ経済にはほとんど関係ない、特に、岸田政権は経済に疎い政権と言っても過言ではなく、経済政策はいったいなになのか?と考えると、答えはない、のではないか。
選挙を相場の柱にするには、ちょっと無理があるように思うのは私だけだろうか。
この相場、やはり、Sell in Mayであるように思う。