Market Eye

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東証新市場始動

2022年04月04日(月)

4月4日から東京証券取引所の市場が再編されます。

プライム、スタンダード、グロース、名は体を表す、市場名ですが、ちょっと呼び名には工夫が欲しかったように思いますね。

そんな東証にとっては記念すべき日に、東洋経済が「東証沈没」なるタイトルの特集記事を書いています。

3市場に区分した背景は、そもそも東証1部が多すぎる、ことにあったと思いますが、くくり直してても、プライム市場には1839社も上場しています。

プライム=最も重要な、最良の、と日本語訳されるのです。

総理大臣はプライムミニスター、もっとも重要な閣僚なのです。

もっとも重要な市場に2,000社近くも上場している市場をプライム市場と呼ぶのはなんとなく違和感ありますね。

せめていまの五分の一以下に絞り込むべきだと思います。

プライムと呼ぶのは日経225やJPX日経400程度が関の山だと思いますね。

この上位400社や225社に入りたい企業だけにCGCをフル適応すればよくて、2,000社近くに適応するのは意味なくて、企業にとっても無理でムダだと思います。

まだまだ道半ばの東証の市場改革のように思います。

10年後が今と同じなら、本当に「東証沈没」になりそうです。

今日の東京株式市場、どんなスタートとなるでしょうか、楽しみというよりも見ものですね。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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