イベントが過ぎていく
2017年03月17日(金)
気がついて見れば、すでに、3月も中旬が過ぎ去り、期末にかなり近づいてきた。
株式市場は膠着状態が続いており、そろそろ、どちらかに離れるタイミングが来ているようだ。
3月に入って、米国雇用統計、FOMC、オランダの選挙とイベントをこなしてきたが、これといった波乱はなく、市場に危機が訪れる気配はない。
強いてリスク要因と言えば、トランプ米大統領のツイッター発言ではないか。
だが、そのツイッターへの書き込みもそろそろ市場は慣れてきたのではないだろうか。
保護主義的な動きを見せてはいるが、ドル円の為替レートに言及することもなく、対日本に関しては音なしの姿勢である。
個別では、トヨタに「米国に工場作るならここだろう」と言ったくらいで、それは、その時に居た場所(ラストベルト)を意識した発言に過ぎない。
いま、トヨタが米国にもっている工場を移転するとかなったら、いまの州で支持率が落ちるだけだから、米国で雇用を増やしている限り大事にはなりそうにないはずだ。
自動車の輸入においても、二国間交渉でやるはずで、どこの国も同じではないはずである。その意味では、日本は最恵国待遇になるかもしれない。
話がそれたので、株式市場の動きに戻すと、国内の金融機関などの決算対策売りはそろそろ峠を過ぎたはずである。
また、期末の外貨から円へのレパトリも今週あたりで一服するはずだ。
そう考えると、実需による、株売り、円買い、はもう多くは出てこないはずである。
株式市場は、期末の配当取りなどの動きが加速する銘柄も出てきたりで来週は少しは期待していいかもしれない。
また、4月に入ると、新年度入りということもあって、新規に動ける資金も多くなる。
ドル円が110円を割り込んで円高に向かわない限りは、日経平均株価が大きく調整することもなく、むしろ、来期の業績予想への期待が膨らみ、4月いっぱいは買い先行になる可能性が出てくる。
もし、少し調整を強める局面が来週、再来週にあれば、そこは絶好の買い場になるかもしれない。
今一度よくよく考えてみると、今年はイベント目白押しだ。
そのイベントがあるが故に不透明感が漂っていた。
イベントが無事通過したいま不透明感は徐々に消え去り、晴れ間が見えてきたといえるのではないだろうか