Market Eye

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逆さになったドル円チャート

2024年06月25日(火)

今日も梅雨の合間で雨は降りそうにないのですが、この蒸し暑さなんとかならないものかと・・・湿度が高いのだと思いますが、過去の梅雨の時期は小雨が降り続いて、少し肌寒く感じる日もあったのですが、いまの梅雨は高温多湿、熱帯地域に行ったような空気です。 

体力消耗するので、適度な水分補給と睡眠をとることでしのぐしかなさそうです。

さて、為替市場、ドル円が再び160円寸前まできていますね。

GWに政府は介入したところなので、再び、同じ水準で介入するのか、あるいはもう少し円安になるまで様子見るのかギリギリのラインかもしれません。

一方の日銀も前回の会合の議事要旨では7月に利上げもありとの見方もあって、円安阻止に必死の様相です。

この秋には米大統領選があって、トランプ氏再選なら、ドル円が168円まで下落との見方も市場関係者からでています。

どこまで円が下落するのか・・・最近はチャートの向きが上下反対に表示されるようになってきました。

円安ならチャートは右肩上がりだったものが、右肩下がりの表示です。

下に向いていると円が下落しているということを視覚的に確認できるからだと思いますが、持ってる円資産がどんどん値下がりしてるような感覚を持たせることいは少し違和感を感じます。

とはいえ、ドル円の需給はどうみてドル買いのほうが勝ることは明白であり、そうそう円高にはなりそうなさそうです。

日本は、安全安心を売りにしていますが、加えて、安価となっていることで、トリプル安、ですが、日本人にとってはあまりうれしくない話です。

政治の世界は、内向きな政治家同士の争いをしていますが、国家、国民の富をいかに守るかをもう少し真面目に考えていただきたいものです。

と言っても、そんなことを議論できるだけの知見のある政治家もいないとしたら、それこそが大問題だと思うのは私だけでしょうか。

この円安の中、自らの資産を守るのは自分でしかないということではないでしょうか。

それが分かっているから国は新NISA制度を設けたとも言えます。

NISAで買える外貨建て投資商品を再度じっくりと考えたほうが良いかもしれません。

最後に円高を気にして外貨に投資できない時代は終わったとみたほうが良さそうです。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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