3月末となったが
2019年03月29日(金)
今日は3月の最終営業日、いわゆる期末日です。
3月決算企業でなくても、この日で一区切りとなる。
来週からは新年度として、新しい経営目標に取り組む企業も多いはずだ。
そんな中にあって、株式市場に目を向けると、米中貿易摩擦、英国のブレグジットなどで不透明感が継続している。
株式市場の方向性としては、上にも下にも動きにくい状況が続くのではないだろうか。
GWに日本は10日間市場が休止することや、日本企業の来期の業績予想が出るのがGW明けになることもあって、市場が大きく動き出すのは、GW明けになるのではないだろうか。
ただ、米国を見ると、日本のGWまでに半分以上の企業が第一四半期の業績を開示することになり、一足先に市場の方向性を見出すのではないかともいわれている。
米国は昨年は減税の恩恵でどこも増益基調の一年だったが、今年はその減税の恩恵がはげ落ちることになる。 仮に増益であったとしても、その勢いは著しく低下するはずであることは念頭に置いておくべきだろう。
それと、米国株が世界の株式市場をけん引するという市場関係者が多いが、私はその意見には疑問を感じている。
トランプ氏のAmerica Firstにより、全世界の企業が米国に恩恵のある戦略をとっているように見える。
日本企業も米国の生産拠点の拡張をはかっているところが多くある。
その意味するところは、米国にとっては利益になるが、その他の国にとっては、不利益になるということではないだろうか。
世界中のマネーが、米国に集まり、米株高、米国債高を演じている、その逆に、他の市場から脱出して、米国に向かっているだけではないだろうか。
トランプ氏のAmerica Firstで米国経済は順風満帆としても、それが世界経済の原動力になっているのではなく、他国のエネルギーを吸い取っているだけだと考えるべきではないか。
この米国の政策が続く限り、米国株高=日本株高、とは言い切れない時代が続きそうな気がしてならない。
来週から新年度となるが、株式市場は3月の状況がGW明けまで続きそうである。