Market Eye

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リスクオンの後には

2019年04月08日(月)

昨年末に日経平均株価は1万9000円割れとなりましたが、その後、ジワジワと値を戻し、2万2000円を目指す展開となってきました。

戻り相場は約3カ月半になってきましたが、ここから一段おリスクオンを期待して良いのでしょうか。

時間軸から言えば、半年も上昇し続ける相場はありません。 

ましてや、3月決算企業の来期の業績は良くて横ばい、保守的に見れば、間違いなく減益予想に違いありません。

その現実が1カ月後にはやってきました。

また、GW10連休というシステミックリスクも控えています。

元号が変わり、新しい時代を求める気持ちは理解できますが、元号が変わっても経済活動はなにも変わらないはずです。

多少の恩恵はあるかもしれませんが、景気は気だというのは早計というものです。

ブラックスワンはどこかに潜んでいるいることを忘れないようにしたいところです。

今年の桜はちょっと季節外れの寒さで見ごろが長引きましたが、今日の雨で満開の桜も散ることでしょう。

そろそろ花見気分から醒めて現実を見るタイミングではないでしょうか。

リスクオンの後には必ずリスクオフがあることを忘れてはいけません。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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