Market Eye

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ボラの高いマーケット

2022年04月14日(木)

為替で円安が急激に進んでますね。

ドル円は126円台に乗せてきました。

20年ぶりの安値だそうです。

昨日、日銀の黒田総裁が「金融緩和を粘り強く続ける」との発言がきっかけで円安が加速したようです。

黒田総裁の金融緩和維持、なぜそうしたいのか、そうすることによって日本は、ひいいては、日本の国民にどんなメリットがあるのか、そ
してインフレになることが国民生活にどのように効果があるのか、という背景、理由をまったく語らないのが解せません。

東大法学部から大蔵省、アジア開発銀行総裁を経て安倍総理に三顧の礼ももって日銀総裁に迎え入れられた経緯からすると、巷の国民は無知、私のいうことだけやってれば、日本経済はきっちりと動くはず、と思い込んでるのではないかと思うほどの執拗な金融緩和です。

その黒田総裁の任期も1年を切ってきました。

どこかで大きな軌道修正が起こるのではないかと思います。

円安が続くことは良し悪しですが、過ぎたるは猶及ばざるが如し、で歪が起きていることは間違いなく。

逆にどこかで円安のピークを迎え、今度は、円高に向かうときの反動も気を付けないいけないです。

2022年はマーケットは激動の1年になるような気がします。

外部環境が大きく変化する中で、企業がそして一個人がどのように立ち回るのか真剣に考えないといけないのですが、長い時間軸でみれば、何年かに1度は起こることと割り切って考えるくらいの気持ちの余裕が必要なのかもしれません。

過度な悲観に陥らず、自然体で臨みたいものです。

投資家にとって必要なことは、相場がどちらかに行くと決めつけずに、上にも下にもどちらにも行くと考えておくべきです。

そして、短期勝負、と言ってもデイトレではなく、数日から数週間程度で勝負するようにすれば、大きな間違いはないと思います。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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