止まらぬ円安
2022年04月20日(水)
為替市場でドル円が129円台に乗せてきました。
円の独歩安ですね。
金融緩和を継続する日銀、もはや黒田総裁は意固地になっている用さえ思えますね。
エネルギーと食料を除く物価はほとんど上がっていないからインフレには程遠いという発想は浮世離れしています。
国民の生活費に占める電気ガス食品の割合を見れば、家庭の支出が1割以上上がっていることくらいはわかるはず。
黒田総裁はずっとマクロしかみてないからミクロは見えないとうより見ないという発想なんでしょうね。
まあ、自分の懐に影響がなければきっと実感しないでしょうから、黒田総裁が意見を変えることは辞めるまでないでしょうね。
ドル円の為替レートもどこかで止まると思いますが、もう130円は見えてますから、次なるターゲットは140円くらいでしょうか。
FXトレーダーにとっては動けば動くほど楽しいのでしょうが、庶民にとってはとんでもないことです。
そろそろ為替市場の動きを止めるには、政治の出番かもしれませんね。
翻って、企業業績にあたえる影響を考えると、輸入物価の上昇を価格転嫁できる企業と出来ない企業で差が出てくるはずです。
我々消費者向けの商材メーカーは1年に2度、3度と値上げは難しく、ある程度までは企業が負担せざるを得ないはずです。
一方で、輸出企業は、資材、エネルギー価格の上昇を円安という売上増でカバーできる部分もあるので、どちらか問えば、追い風といえるかもしれません。
日経225採用銘柄の時価総額を考えると、輸出企業の割合が多いので、円安⇒日経平均株価上昇となりそうです。
この先、決算発表が続きますが、企業の想定為替レートと実勢レートの差が大きければ、業績の上振れに繋がる可能性が高いと思われます。
どの日本企業も保守的な為替レートを前提に予算を組みますので、ドル円で予算と実勢の差が10円以上の企業が続出するのではないでしょうか。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB19CZK0Z10C22A4000000/