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金利がない

2022年06月10日(金)

日本の金利、ホントに低いですね。

日経1面で各国との比較表がありますが、円キャリートレードが起こってもまったく不思議ではありません。
https://www.nikkei.com/.../DGXZQOUB08AE50Y2A600C2000000/...

ドル高というより円の独歩安ですね。

そんなこともあってか、定期預金の残高がここ数年で40兆円近く減っています。
https://www.nikkei.com/.../DGXZQOUB034DY0T00C22A6000000/...

株式の配当利回りが2%超あることからしても、いつまでも銀行預金していてもほとんど増えないという現実があることをやっと日本人も理解し始めたようです。

これもすべて日銀の政策が一環して金融緩和でインフレ2%目標があるからなのですが、資産を預金で持っているシニアが、金利収入もなく年金暮らしをしていて、肌感覚で物価が上がっている状況をなんとかするには預金→運用しか道がないはずです。

個別株への投資のほうが、リターンは高いはずですが、預金利息との比較で言うなら、インデックスファンドを買っておいた方が、まだ利回りが良いというものです。

ただ、保守的な思想の方は、株はインデックスと言えども、値下がりリスクがある、と考えますが、ある時期にドッカンと買えばそのリスクはありますが、ドルコスト平均で毎月積み立てならば、かなりそのリスクは低減されます。

それと、上場企業のすべてが赤字にならない限り、上場各社の純資産は毎年増えていきますので、時間と共にインデックスは右肩あがりになるはずです。

黒田日銀総裁の良いところあげるとすれば、徐々に貯蓄→投資は政府がアピールしなくても、環境が後押ししてくれるような環境を作ったことかもしれません。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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