センチメントが変わってきた
2022年07月22日(金)
センチメントが変わってきたように思う方がいるのではないでしょうか。
市場を覆う重い空気が緩んできた。
米国の年内の利上げはすでに織り込まれており、来年の今頃には、再び、金融緩和もあるのではないかとの観測も出てきている。
株価は底入れ機運が出てきて、このまま戻るのではないかとの錯覚を抱くような動きになるかもしれない。
だが、そうそう簡単に行かないのが市場というものだと心得ておくべきだろう。
2000年以降、株式市場の景気後退期の調整は米国においては高値から40%超という水準。
まだ、S&Pはその半分しか調整していない、チャート分析で考えると、一段下げが終わって、いまは中間反騰の局面、二段下げは、夏以降の秋から来年の春にかけてあると見ておいてほうが良いだろう。
日本株はと言えば、最悪は、日経平均株価で言えば、コロナショックの初期の大幅な下げ局面の安値近辺まで見ることも想定しておくべきだろう。
でも、大まかに言えば、日経平均株価の純資産割れは間違いなくあると私は考えている。
いまだと2万3000円台の水準割れということ。
この水準を割れて来たら、本格的に底入れが近いとみて、本腰を入れて買い向かっても良いのではないか。
ただ、一気に買うのではなくて、何回かに分けて買っていくことが肝要である。
この先の10年を見ると、世界経済のボラティリティは高く、景気の周期も短いのではないだろうか。
長期投資は有効かもしれないが、飛び乗り、飛び降り、で臨んだほうがよい時間軸に入ったようにも思う。