SVB破綻
2023年03月14日(火)
今朝はこの季節らしい気温だそうです。
ちょっと肌寒い感じがしますが、ここ1週間が暖か過ぎたということでしょうね。
三寒四温なのにゼロ寒七温だったので揺り戻しあるかもしれませんね。
さて、米国のシリコンバレーバンクに続いてシグネチャー・バンクも破綻しました。
例外的に預金は全額保護される見通しです。
これで事なきを得て、米国の銀行すべてが大丈夫かと言えば、けっしてそうでもないような気がします。
システミックリスクは抑えられても、急速な利上げの影響が金融システムの綻びに繋がって表面化するとは米金融当局も考えていなかったのかもしれない。
経済を犠牲にしてでもインフレを抑えると言っていたFRB議長だが、さてどうする、という大河ドラマの家康のような心境かもしれない。
本日は米CPIの発表、ますます、どうする、が募るのかもしれない。
この米国の金融破綻が日本経済にも飛び火しないことを祈るが、金融界の波乱はいつも小さく起こり大きくなるのが常、
思い起こせば、いまから25年ほど前の1997年、日本の銀行の破綻が始まった。
北海道に本店を置く北海道拓殖銀行が破綻した。
翌年には、長銀、日債銀、証券も山一、三洋と破綻した。
日本の金融界の再編の始まりだった。
そこから2003年まで銀行の不良債権処理で金融不全となり日本経済は厳しい状況に陥った。
今回の米国でのSVBの破綻は例外的なケースと言われているが、急速な金利上昇は、金融機関に恩恵をもたらすが、一方では、保有債券の下落で評価損を抱えることになる。
債券はデフォルトしなければ、最後は元本が戻る。
評価損は財務体質を弱めるが、耐え凌ぐことができる金融機関とそうでない金融機関がある。
財務体質がぜい弱な金融機関は厳しい状況に陥ることは防げない。
金融不全、これが企業にはボディーブローのように効いいてくる。
株式市場もこの先しばらくは要注意の時間軸が続きそうだ。