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円安でどうなる日本

2023年08月30日(水)

昨晩、ドル円が147円台まで円安が進んで、ちょっとビビりましたが、今朝起きると145円台に戻ってました。

米国の雇用需給状況が緩んできたみたいで、米国債の利回り低下となったみたいです。

そんな中で、日経1面、円の実力53年ぶり低水準、家計は20万円負担増になっているとか。

日本の世帯数は約6000万、20万円を掛け算すると、12兆円です。

円安で輸出企業が潤い、インバウンドで内需も潤う、これは確かでしょうが、企業が潤うと言っても、12兆円分も利益が増えるのか? 

企業の儲けを働く人々に十分還元することができていないならば、家計に12兆円入ってこないことになり、家計の収支はマイナスとなりますから、やはり円安は行き過ぎていると言っても過言ではないと思います。

日本は資源、食料、ともに輸入で生きています。円安になればなるほど、生きづらくなるのは誰でもわかることです。

ならば、安い通貨を容認するこの国もどうかと思います。

この円安政策が一過性のものであって欲しいものです。

安いから買われている日本製品、日本のサービスであれば、円高になれば誰も見向きもしなくなります。

円高でも買われる製品とサービスにしないといけないです。

我々が日々使っている米国企業のサービス、ドル高で使い続けるしかない現実を再確認した方が良いでしょう。

Google,Amazon,Apple,Facebook(META),Microsoft,Netflix こんなサービスを日本も作れるようにならないといけませんね、

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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