Market Eye

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昔ばなし

2025年04月10日(木)

今朝も通勤電車で日経新聞を読みながら出社したのだが、トランプ大統領の発言で、一夜にして世界経済、世界の株式市場が一変し、昔話のような記事ばかりで読むに値しない内容が多かった。

トランプ大統領は関税の一部停止を発表するおよそ4時間前に自身のSNSへ「絶好の買い時だ!!!DJT」と書き込んだそうです。

もしトランプ大統領が大きく売り込まれた株式をSNS投稿前に買っていたらインサイダー取引となるはずだが、何でもあり、のトランプ大統領ですから、お咎めなしとなるのではないだろうか。

そして誰にとってもプラスでしかない発言ゆえに当局もスルーするだろうし、問題視するようは発言をした人物は、その立場を外されてしまうだろう。

今回のトランプ大統領の行動ではっきりしたことは、自分になびく国は味方、なびかない国は敵、として区別したことと、経済や市場が大混乱することは好まないということだろう。

今日の東京株式市場は過去最大の上げ幅となりそうだが、また3か月後に何が起こるかわからないことから、株価の戻りは今週いっぱいくらいで終わりそうな気がする。

何はともあれ、株式市場はこれで底なし沼から脱出することができそうだ。

そして、おそらく今週が今年の最安値となり、昔ばなしとして語られる物語になりそうだ。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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