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為替介入

2026年05月01日(金)

メディア報道によると、政府・日銀が東京時間30日夜、外国為替市場で‌ドル売り/円買い介入を実施したそうだ。

ドルは昨日の日中、一時160円後半と1年9カ‌月ぶりの高値圏ま‌で上昇していた。

夕方に片山財​務相が「いよいよ『断固たる措置』‌を取るタイミングが近づいてきた」、続いて‌三村財務官​が「最後の退避勧告」と発信す‌るとドルは160円を割り込み、その後も下⁠げ足を速めて155円台半ばまで下値を広げた。

明日からGWとなるが、もう一段の円高も視野に入れておくべきかもしれない。

今回の介入でいくらの金額を投入したのかは後日にならないとわからないが、おそらく5兆円規模ではないかと推測される。

もう一度商いの薄い時間帯に5兆円規模の介入でドル円を150円程度の水準まで持っていく可能性はある。

だが、この介入効果もどこまでもつのかかなり疑問だ。

日本は貿易赤字になっているうえに、資源高、原油高でドルを買う実需額は大きくなる一方である。

輸入業者はここぞとばかりにドルを買うに違いない。

加えて、ボディブローのように、NISAの外国証券界、デジタル赤字が毎月のようにドルを買っている。

もし10兆円規模の為替介入をしたとしたら、ドルでの買い物を円ベースで安くするための10兆円の補助金をばらまいたと同じではないか。

砂漠に水を撒くかのような為替介入。

あっというまに飲み干されて再びドル円は円安方向に向かうのではないだろうか。

元を断たなければ、この円安はいつまで続くしかないように思うが、元を断つことはできないので、どう考えても円安の流れはとまらないということになりそうだ。

この円安環境の中で、我々日本人が生き延びるにはどうしたら良いのか。

まずは、資産をドルベースで持つべきだろう。

加えて、政府は輸入を減らす努力をすべきだろう。

資源はやむを得ないが、食料については、これだけ円安なのでから、国内生産に舵を切るべきだ。

また、資源に関しても、省力化で原油の消費量を減らすことも大事だろう。

車においてもガソリンから電気や水素への流れ、そして、ガソリン車もハイブリッドなどで1㍑あたりの走行距離をもっと伸ばす技術開発が求められる。 日本の自動車メーカーにおいては、この分野は一日の長があるはずだ。

政府の為替介入は短期の戦術、長期の戦術についてもしっかりと投資をしていただきたいものだ。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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