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社外取締役

2026年07月15日(水)

本日の日経新聞2面に「無能な社外取締役はいらぬ」の見出し。



ニデックや日産の株主総会を引き合いに出して解説している。



社外取締役は株主の代理人として、会社の経営陣を管理監督する立場にあるのは確かだ。



しかしながら、毎月1回の取締役会+議案説明会だけで、会社に起こっていることを把握できるかと言えば、それは無理な話ではないか。



私の経験からしても、業務執行に立ち入らずに、不祥事などを見抜くことはできないと考えている。



ニデックのように、創業者が長年経営のトップに立って会社をリードしてきた会社においては、今回のようなケースは起こりやすいといえる。



常に強気の経営で高い目標を掲げて、社員をストレッチし続ける、だが、そのつま先立ちも長くやっていると疲弊してくるということだ。



その時が来た、というのが正解だといえるだろう。



株主が社外取締役を無能だというのは、感情の問題であって、長きにわたり、創業経営者を信奉して株式を保有していたのではないか。



創業経営者だって、人の子である。 年齢には勝てない時が来たということだろう。



ニデックに限って言えば、経営資源はかなり価値があると言える。 



新しい経営陣に任せて、再出発をする時だろう。



そして、もうひとつの日産。



こちらは、経営陣はサラリーマン。



結果が出なければ、入れ替わる運命にある。



株主がどれくらいの時間まで許容するか?



まさに、執行を担う常勤取締役をしっかりと監視するのが社外取締役の役目である。



Noを突き付けられた社外取締役の方にその資格はなかったのかと言えば、決してそうではないと私は考える。



人物は問題なくても、出身母体が会社に近すぎる銀行だったことで、Noと言われたようだ。



しかしながら、銀行は会社にとって、特に日産にとっては、お目付け役のような存在である。



ずぶずぶの関係とは言いにくいのではないか。



日産の財務体質はかなり棄損している。 銀行の支援は必須ともいえる。



なのにNoを突き付けた株主は、代替案があってのことなのだろうか?



一時の感情でNoというのもわかるが、株主というのは経営者ではない、その場限りのことを言ったり、取締役の選任議案に反対したりしていては、会社の経営を傾けることにもなりかねない。



個人の少数株主と言えども、自分の一票が会社の運命を変えることもあるということも念頭において行動する時代がやってきたといえる。



1億、総株主の時代、個々の判断には責任を持っていただきたいものである。





#株主総会
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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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