ベッセントプット
2026年08月26日(水)
先月末に為替市場で日米協調介入が行われた。
ドル円は164円から155円割れの水準まで円高となった。
その後は徐々に円安が続き、160円に迫ってきている。
米財務長官のベッセント氏の動きが市場を動かしているともいえる。
ただ、ドル円は構造的なドル需要があって、円を買うインセンティブを持つ個人も企業も投資家もいない状態だ。
政府日銀だけがニーズはないが、ドル円の為替レートだけを目的に、ドル売り円買いを行っていると言える。
じゃあ、再度、というか、何度も、ベッセント氏は協調介入をやってくれるかと言えば、そうそう何度もやれるはずもなく、市場へのメッセージとして、ドル売り円買いのメモをわざとマスメディアに見せるような演出までやったわけだ。
ベッセント氏と言えば、ソロス・ファンド・マネジメントなどのヘッジファンドで投資責任者をやってきた人物だ。
ファンダメンタルズを見て、トレンドフォローで儲けるファンドではなく、自ら相場を演出して儲けるタイプの投資家であった。
つまり短期勝負で大きな市場の変化で儲ける、長期投資のバフェット氏とはまったく異なる投資スタイルだ。
ということは、短期的な相場の変化を作ることは得意でも、その状況を維持することまでは考え来なかった人物と言える。
いまは、短期勝負で終わるような市場の動きだけでは許されない立場にある。
これまで、ベッセントプット、と呼ばれる、市場操作をやりのけてきたが、そろそろ、その神通力も陰りを見せてきたのではないかとの見方もある。
トランプ大統領の脅迫外交もTACOで神通力はかなり低下している。
トランプ政権になって、やく半分の期間が終わろうとしているが、後半の2年間は、外交も経済・金融のかじ取りは厳しくなってきそうだ。
株式市場もベッセント財務長官がなんとかしてくれるというベッセントプットも期待薄となる日が近いように思う。
この先のドル円、ベッセント財務長官にしてみれば、俺はやることはやったので、あとは、日銀の植田総裁に任せた、というところだろう。
9月の日銀金融政策決定会合での利上げはすでに市場は織り込み済となってきている、年内にもう1回利上げできるかどうか、次はそこにかかってくるのではないか。
利上げの日本経済に与える影響とドル円為替レートの円安阻止の綱引きが延々と続きそうだ。
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