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日本株はグローバル景気敏感株

2017年11月08日(水)

日経平均株価が1992年1月来の高値となりました。

1992年と言えば、いまから25年も前の話です。 

そのころ私は証券界に居ましたが、いま、証券会社の最前線で仕事をしている人たちのほとんどはその頃はまだ社会人にもなっていなくて、まだ幼少期ではかったのではないでしょうか。

その意味では、25年ぶりの高値というよりも、人生の中での高値更新と言った方が良いと思いますね。

日経新聞はこの相場に国内勢は乗り切れていないとの記事を書いていますが、それは当然のことではないかと思います。

バブルを知らない世代は、相場は常に下げるもの、物価は下がるもの、すべてが下げる中で育ってきました。

日銀の黒田総裁は2%の物価上昇、デフレ脱却を目標にしていますが、日本人のマインドが変わらない限り、その実現は難しいように思います。
たとえ株高でも、日本国の将来を考えればバラ色では決してありません。 

少子高齢化、労働人口の減少、そして重い財政赤字、なにをどう考えても、消費に回すお金を増やそうとは考えられないと思います。

ただ、ここでよくよく考えないといけないのは、日本という国だけを見ていると、間違えるということです。 

日本株はグローバル景気敏感株と言われています。 

日本が日本国内の内需だけで生きているわけではないことは皆さん承知のことです。 

世界経済の成長を最もうまく取り込める国でもあることを忘れてはいけません。

とすれば、やはり、マクロでみる日本経済は今しばらくは快調に成長すると考えるべきです。 

株高に関しては、いつまで続くのか?とよく聞かれますが、いつまでも続く相場はないということだけは念頭に入れておくべきです。 

この相場はすでに2ヶ月が過ぎようとしています。

大きな調整はなくても、足踏み状態にはいつ入ってもおかしくないはずです。 

今日の日経新聞に市場関係の株価の行方に関する記事があります。まあまあいい水準まで上がってきたとの認識です。

まだはもうなり、もうはまだなり、どちらかと言えば、その中間点くらいだと考えています。

死角がないようですが、テールリスクには要注意です。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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