初値騰落率
2018年07月02日(月)
2018年も前半の6か月が終了しました。
ここまでIPOしたのが36社です。
初値騰落率は161%と昨年を大きく上回っております。
資金調達額がさほど大きくないIPOが続いていることがその背景にはありますが、むしろ、大型株が2月以降パフォーマンスが低下しているからだと考えられます。
大型株が動きが鈍いときは、小型株、中でも需給が良好なIPO株に資金が流れ込みます。
米中の貿易戦争が続く中にあって、しばらくは、この様相が続く可能性が高いと考えられます。
では、日本の株式市場が完全に回復してくることは年内にあるのでしょうか?
いくつかの条件がそろえば年末にむけて株高もありうると考えられます。
1.自民党総裁選で安部総理の続投が決まる
2.米国中間選挙で共和党が勝利
3.米利上げでドル高円安が加速
4.米国発貿易戦争が落ち着く
などがあげられると思いますが、これらがすべて揃うことは考えにくいと思われます。
日本国内の株式市場においては、秋にソフトバンクのIPOがあれば、2兆円もの資金が吸い上げられますから、IPO直前あたりは需給が悪化する可能性が高いと考えておいた方が良いでしょう。
話は元に戻りますが、株式市場全体がパッとしないときは、IPOに資金流入することは違いないです。
特にマザーズ市場は超小型の調達銘柄が多いので、株価のボラティリティーはかなり高いといえます。
こんな環境の時は、やはり、IPOの小型銘柄が注目ではないでしょうか。