リバウンドしたが
2018年07月10日(火)
米中貿易戦争が始まったが、株式市場は悪材料出尽くしで株価がリバウンドしている。
日経平均株価はこのまま2万3000円を回復するのだろうか?
私は、昨日の日経平均株価は264円高となったが、売買代金が2兆円しかないところに不安を感じている。
市場参加者が強気であれば、一気に3兆円近くまで売買が膨らむはずである。
それが、いまいち勢いが出ないのは、ショート筋の買戻しで株価が戻ったにすぎないということかもしれない。
ドル円為替レートは確かに110円台を維持しており、企業の想定レートの107円よりは円安で推移している。
おそらく、今月から始まる企業の第一四半期決算の数字は思いのほか良いのではないかと推測するが、先行きについては不透明感が漂っており、企業は業績予想を上方修正することはないだろう。
米中貿易戦争の影響が具体化するのは第二四半期からである。
日経平均株価が年初来高値をつけるようなことがあるとしたら、それは年後半となるのではないだろうか。
110円以上の円安が維持されていて第二四半期も業績が堅調で、なおかつ、安倍総理の3選が実現されている、という現実を確認してからになろう。
この夏はやはり夏枯れで夏休みをとっていたほうが良いかもしれない。 あくせく動いても大きな成果は見られないかもしれない。