総合投資情報サイト「IPO Japan」開始
2015年12月25日(金)
総合投資情報サイト「IPO Japan」編集長に就任致しました西堀敬(にしぼりたかし)でございます。
この度、株式会社マジカルポケットが運営を開始する総合投資情報サイト「IPO Japan」の編集長に招聘されるという誠に光栄な機会を戴きました。
「東京IPO」の編集長として13年にわたりIPOに係る情報を発信してまいりましたが、その役割は8月末で終わり、今年の9月以降は自らのブログサイトでのみ情報発信しておりました。そして今回再び、投資情報サイトの編集長として復帰できましたこと、この上なく嬉しく感じております。
さて、Market Eyeにおいては、IPO市場や株式市場の動向に加えて、機関投資家の視線で上場企業の在り方についても独自の視点で分析し、解説していきたいと考えております。
個人投資家の方々にとどまらず、上場企業の経営者やIR担当者の皆様にも役に立つ情報を発信していく所存でございます。この先、末永くご愛顧のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2015年12月25日にオープンした「IPO Japan」ですが、奇しくも今日は今年最後のIPOの日でもありました。2015年のIPOの終わりの日に始まったIPO Japanですが、コラムの第1号は、2015年のIPO市場の総括から始めることにしたいと思います。
2015年のIPOの件数は、92社(東京プロマーケットは除く)でした。昨年の77社から15社の増加となりました。
なかでも、11月4日にIPOした日本郵政グループ3社(日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命)の資金調達額が1.4兆円規模になったことから、2000年以降では、年間で最大の資金調達額となりました。92社の資金調達総額が1.8兆円近くになったにもかかわらず、初値形成においては、平均の初値騰落率が87%と昨年と同じ水準となりました。特に日本郵政3社の初値がいずれもプラスとなり、この3銘柄の売出し株を買われた投資家の皆さんがすべからく、キャピタルゲインもしくは含み益を得たことが調整局面となっていた日本の株式市場を上向かせる大きなきっかけとなりました。
また、初値が公開価格を下回った件数が92銘柄中で8銘柄しかなく、IPO銘柄の公募、売出しを買っておけばほぼキャピタルゲインが期待できるという状況を維持することができたことは、IPO銘柄への投資を一層後押ししたことに違いありません。
これは、ひいては、上場準備中の企業の大きなモチベーションとなり、来年に向けて、IPOを目論む企業の数が増えることは間違いないと考えられます。
このように株式市場は、発行体(企業)と投資家の両方がWIN-WINになれることが活況を呈する何よりの条件ではないかと考えております。
来年のIPO企業数は、おそらく今年を越してくることになるのではと推測致します。ですが、2016年は今年のような超大型のIPOは予定されておりませんので、山椒は小粒でピリリと辛い、そんな小型株だけど市場にはインパクトがあるような銘柄が出てくることを期待しております。
今回は初回コラムということで、総花的になりましたが、次回以降は、もう少し各論に迫る内容で書いてきたいと思います。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
Merry Christmas!!!!!!
IPOジャパン編集長 西堀敬