Market Eye

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森をみずに木を見る

2019年03月06日(水)

前の記事で、今週のSQがひとつの分岐点になるかもしれないと書いた。

先週の金曜日、そして、今週の月曜日と日経平均株価が大きく上昇した。

市場関係者、特に、証券会社は、テクニカル的にゴールデンクロスが実現しそうだとか、先高感が出ていると強気の姿勢に転換してきた。

私はこれには違和感を感じている。

日経平均株価が上昇している背景には円安がある。

この恩恵を受けるはずのトヨタが金曜日、そして、月曜日も下落している。

森(指数)を見ていると強気になりそうだが、木(個別銘柄)を見ていると、実態が見えてくる。

機関投資家は個別株で、ここ辺りがひとまず天井と見ているのではないだろうか。

でないと、トヨタ株の動きが解せない。

今週はSQがある。

SQ後にSQ値を下回て推移するようだと、暗雲が垂れ込めてくることになりそうだ。

もうはまだなり、ではなく、まだはもうなり、と考える局面かもしれない。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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