Market Eye

最新記事
記事一覧
次の記事
前の記事

もうはまだなり、まだはもうなり

2019年02月26日(火)

今年も2か月が過ぎ去ろうとしています。

昨年末の株価急落、年初のフラッシュクラッシュから約2か月です。

急落した後の戻りは過去を振り返ると、40-50日程度でいったん終了しています。

1月26日が底とすれば、2月28日が40日目、3月14日が50日目です。  

この間にある3月8日のメジャーSQあたりが大きな分岐点になりそうな時間軸であります。

米中貿易摩擦の協議の延期、英国ブレグジットの延期、そうして米朝首脳会談での何らかの前進、などが見えてくると、一気に明るい方向に向かいそうですが、実はそうなることが確定した時が材料出尽くしとなることがあります。

いまは、そうなることへの期待でリスクオンムードになっています。

でも、実態経済は本当に良くなるのか?と考えると、企業業績はおそらく19年3月期が天井になるのではないでしょうか。

GW明けに大勢が判明する、3月決算企業の来期業績予想は減益予想になることは間違いないと考えてます。

4月に入ると、GW10連休に向けてリスクテイクを見合わせる動きから株式市場の参加者は少なくなると考えられます。

ここから1-2週間が戻りの高値で、その先は軟調な動きになると考えておくべきではないでしょうか。

今日時点では、もうはまだなり、かもしれませんが、本当に近い将来、まだはもうなり、に転換してくることを念頭に置いておくべきでしょう。


最新記事
記事一覧
次の記事
前の記事

プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


最新の記事一覧