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IPO審査厳格化

2019年07月29日(月)

昨日の日経新聞で、「東京証券取引所などを傘下に持つ日本取引所グループ(JPX)が、企業の新規株式公開(IPO)の手続きを厳しくしている。証券会社や監査法人に上場申請前の引受審査や指導の厳格化を要請した。」と報じられています。

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO47883010X20C19A7EA5000

上場のビジネス化があまりにも行き過ぎているように思います。 上場直後の需給で株価が高騰する仕組みを利用して、株式売却益だけを求める株主が多くなりすぎているように思います。 

証券会社が作った想定問答をこなすだけの上場審査では不祥事が起こるのはやむを得ないです。上場するということの重みと意義をしっかりと経営者に叩き込むような研修制度を作るべきと思います。

今週もIPOが2社ありますが、経営者の上場に対する考え方をメディアはしっかりと取材して報道して欲しいものです。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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