今回は違う
2019年08月02日(金)
昨日は寄り付きの急落をすべて戻した形で終えた。
その背景には為替が円安に振れたことがあった。
FRBのFFレート0.25%カットを受けて、0.5%でなかったことで、円安となった。
しかしながら、トランプ砲がさく裂した。
まさか、このタイミングで中国への関税引き上げ実施を判断するとは誰しもが思いもしなかっただろう。
FRBのパウエル議長も世界経済の下振れリスクを感じていたが、今回の決定を受けて、さらなる景気の悪化を想定せざるを得ない。
一方、日本企業の第一四半期の決算発表が続いているが、総じてモノづくり輸出関連銘柄は予想通りに昨対でマイナスとなっている。
本日はトヨタが発表の予定だが、短信の内容を今朝になって書き換えている可能性もある。
特に中国むけのビジネスは上期がダメだが下期に回復するとの見込みで業績予想を下方修正していない企業がほとんどだが、このままいけば、通期の業績は下振れするに違いない。
株式市場は、その下振れリスクを織り込む展開が続くだろう。
日経平均株価で言えば、再度、PBR1倍の水準、約2万円をトライするのではないだろうか。
したがって、大きく下げても戻す、相場がしばらく続いていたが、今回は下値模索となる可能性が高く、底打ちまでは様子見が安全だといえそうだ。