市場は相場で動く
2016年04月11日(月)
桜の季節もそろそろ終わりを迎えます。
季節は春から初夏に移り、草木が萌えるシーズンに入りますが、景気のほうはいまひとつパッとしません。
5月下旬に開催予定の伊勢志摩サミットに向けて、なんらかの対策が打たれることが予想されますが、メディアで解説するエコノミスト諸氏の意見はネガティブなものが多いです。
先日、若林栄四氏著書「黄金の相場予測2016 覚醒する大円高」を読んだのですが、「相場は円高に行きたがっている」という解説があって、どうしてそうなるのか?よりも、相場とは上がったものはいずれ下がり、下がったものはいずれ上がる、いまの外国為替は円安が終わり円高になる相場付きだと言われると、さもありなん、と考えてしまいます。
とするならば、2012年年末から始まったアベノミクス相場、円安、株高もそろそろ曲がり角は過ぎたと考えたほうが良いと思います。
この先、景気対策として、日銀の更なる金融緩和、財政出動、消費増税の延期、成長戦略等々出てくるかもしれませんが、いずれも、夏の参議院選挙対策であって、長持ちするものではないと考えたほうがいいです。
株式市場はこのまま1万5000円を割り込んで下落することは無いと考えますが、たとえこの先2か月くらいで戻り歩調をたどったとしても、夏を過ぎれば、再び調整が始まると考えたほうが良いかもしれません。
相場とはそのようなものだと理解すべきでしょう。