トリプルメリットのはずが
2016年04月06日(水)
円高、株安が進んでいます。
新年度入りしたのはいいのですが、あまり気分の良くない経済環境です。
円高で株安は理解できるのですが、日本経済の構造を考えると原油安で日本株が売られるのはちょっと理解不能です。
中東の産油国の財政難から運用していた資産の現金化、つまり、日本株売り、に繋がるとのことなのでしょうが、円高で原油安は日本経済にとってはあるいみプラス材料になるはずです。
ずいぶん昔の話ですが、1980年代には「円高・金融緩和・原油安」は日本経済にトリプルメリットと言われました。今まさに、このトリプルメリットが再現しているわけです。
それが、トリプルデメリットになっていることはありえないのではないかと思います。
この株安、何かきっかけがあれば、反転しそうな気がしてなりません。
米国の利上げで円安は期待できません、となると、国の政策次第ということになりそうです。
消費増税の延期、財政出動、等々、まあ当たり前のことを当たり前にやってくれれば、株価の底抜けも回避できるのではないかと思う次第です。
ただ、日本の財政を考えると、増税延期も財政出動もあまり喜べる策ではありませんので、そこはいつかは日本国民の負担としてわが身に返ってくることを忘れてはいけません。