Market Eye

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債券バブル

2020年01月17日(金)

今日の日経新聞のコラムに注目したい。

BNPパリバ証券の中空氏が、債券バブルに崩壊の足音、という題で書いている。
以下参照。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54465740W0A110C2TCR000/

低金利が続くと、企業は、特に米国企業は低利で社債を発行し、自社株買いでROEを上げようとする。

企業の良しあしを投資家がROEで判断しようすればするほど、自己資本の下げて、ROEを上げようとする。

これを実現しているのが低金利である。

また、低利で借りて、高い利回りの商品に投資する動きもある。
加えて、レバレッジのかかり具合が大きくなってきている点にも要注意である。

中空氏の解説では、2020年には債券バブルは崩壊しないが、2021年~2024年に何かが起こるのではないかと警鐘を鳴らしている。

今年はオリンピックに酔いしれてもいいかもしれないが、バブル崩壊の足音は静かに迫っているのではないだろうか。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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