調整の理由探し
2020年01月27日(月)
中国で新型肺炎が拡散している。
先週半ばまでは、中国のことだと決めつけていたが、中国が国家として非常事態宣言を行ってから景色が変わってきた。
米国株式市場にあっても、やっと金曜日に新型肺炎を意識した動きとなったが、NYダウは各種指標が買われすぎのシグナルを出していた。
そろそろ調整があってもおかしくない水準であり、日柄的にも、もうそろそろという時間軸であった。
おそらく背景や理由はなんでもよくて、調整のタイミングを待っていたともいえる。
日経平均株価も昨年の8月を底に4カ月以上の上昇相場を演じた。
そして、12月中旬、1月中旬とダブルトップをつけて今日に至っている。
今週から決算発表が本格的に始まるが、たとえ「底打ち」という言葉が使われても、それは昨年秋の上昇に織り込まれており、ここから「底打ち」を織り込む動きにはなるまい。
いったんは調整局面(と言っても踊り場で大幅下落とはならないかもしれない)で本格的な戻り歩調となるのは、3月決算発表の直前になるのではないだろうか。
今回の決算発表はいったんスルーしておいて、新型肺炎が収まり、2021年3月期の業績に市場が注目し始めるタイミングに出動したいものである。
梅が終わり、桜の便りが西から聞こえてくるころまでは冬眠でもよいかもしれない。