ピンチはチャンス
2020年01月28日(火)
中国の新型コロナウィルスの拡大が止まりそうにない。
この影響はどこまで、いつまで続くのだろうか?
2003年のSARSの時は、約6か月間にわたり株式市場は下落し続けた。
当時の日本は銀行の不良債権処理もあって市場が混乱していたこともあるが、値幅としては約40%近く調整している。
今回、そこまでの値幅調整はないとしても、昨年の安値を意識する可能性は否定できない。
特に、いまは中国の春節で、香港、上海市場が休場となっている。 香港は昨日今日が休場、上海は木曜日まで休場となる。
香港、上海市場で売れない代わりに流動性が高い、東京市場でヘッジをかけて先物が売られることになっているはずだ。
この動きは、今週いっぱいは続くと考えられる。
中国では春節の休みを2月1週の終わるまで延期する話も出ており、経済活動には大きな影響を及ぼすことは間違いない。
たとえ、新型肺炎の拡散が止まってきたとしても、すぐには経済活動は元には戻らず、スローな回復となるのではないだろうか。
人の心理として、何も気にせずに中国に行けるようになるには、数か月の時間を要すると考えられる。
国内において、一番の影響は、小売業、観光業ではないか。
こちらは、間違いなく、6カ月程度は影響が残るだろう。
夏の東京オリンピックまでには、この影響がなくなることを期待したいところであるが、我々投資家としては、インバウンド関連企業の業績には注視していくべきだと考える。
ただひとつはっきりしているのは、今回の件で調整幅が大きければ大きいほどチャンスになるということだ。
ピンチはチャンス、災い転じて福となす、と考えたいところです。