コロナウィルス
2020年02月03日(月)
ロイターのコラムには以下のようにある。
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新型コロナウイルスが中国の興隆の見通しを厳しいものにしつつある。
2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)の大流行も中国が震源地で、死者数は800人近くに上ったが、その後、中国の成長は急速に回復した。
今回は、当局は感染拡大阻止で強力な手段を講じているものの、新型ウイルスの感染力がより高い可能性があることで、効果は打ち消されている。
その上、中国経済は既に不振だったとは言え、SARSのころに比べれば世界経済成長に占める割合は格段に大きい。投資家が不安を募らせるのは無理もない。
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私が今回の件は単に前回のSARSとの比較ではなく、米中の貿易摩擦以上に世界の経済大国である米中が物理的に分断されようとしていることのほうが大きな問題ではないだろうか。
米国の飛行機会社3社は米中便を中止すると発表している。
米中の人の往来はなくなり、人が往来しないということはモノも移動しないことに繋がる。
たとえ、コロナウィルスが小康状態になったとしても、しばらくは人もモノも動かなくなるか可能性が高い。
日本の最大の貿易相手国は中国であり、インバウンドのお客様の4割は中国である。
ここが止まることで日本経済は大きな打撃を受けることになる。
2021年3月期には企業業績の改善を見込んでいたが、おそらくこのままでは第一四半期までは間違くなく影響が残ることになるだろう。
第4四半期の大きな落ち込みもあって、今期の業績はふたを開けたら結果は下方修正となるだろう。
落ち込んだ分だけ数字上は回復率が大きく見えるかもしれないが、絶対値では2021年3月期も今期並み横ばいがいいところかもしれない。
昨年夏から日経平均株価のEPSは100円程度落ち込んでおり、まだ最悪期の状況を織り込んでいないとするなら、EPSは更に悪化するかもしれない。
PERが維持できても、株価の回復は鈍くなる可能性が高い。
株価の底打ちはここから1-3カ月先となろうが、高値更新となるのは、早くて秋以降、年末になると見ておいた方がよさそうだ。
まずは、リスクを見極め様子見で行くことが肝要な環境が続くと考えておいた方がよさそうだ。