火中の栗を拾は拾わず
2020年02月05日(水)
中国発の新型肺炎は収束の兆しはないのですが、株式市場はかなり楽観しているような動きになっています。
現実を見ると、人もモノも動きが停滞していて、経済に影響が出るのはこれからだと思います。
正直、中国政府が収束宣言だしても、人の往来が元に戻るのは数か月、半年はかかると思います。
危機を煽るつもりはないですが、往来を禁じるのは自衛のためにはやむを得ない行動だと思います。
ここで改めて中国という国の大きさというか、世界に中で占める経済の規模の大きさを再確認したように思います。
2003年にSARSが大流行したときの世界に占める経済規模の割合が4%でしたがいまや16%になっています。
経済成長率が低下したと言っても分母の規模が10年で約3倍に増えています。
人口規模を背景に、経済の規模はまだまだ成長していくことは間違いなく、10年以内に米国を抜く規模になっていくことでしょう。
このように考えると、今回の新型肺炎の影響はかなり世界経済に与える影響は大きいといえそうです。
この影響がミクロレベルで企業業績にどれだけ打撃を与えるか?
これはまだ未知ですが、少なからず、というよりも、それなりに影響があると見ておくべきだと思います。
大手企業の決算発表が続いていますが、現段階では計り知れないがゆえに、その影響は算出もできないし、開示もできないというのが本音だと思います。
この結果は5月の決算発表を待たねばいけないと思います。
よって、投資家は火中の栗を拾わず、中国経済に関係のない企業を向くべきでしょう。