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ポストコロナの見方(1)

2020年05月07日(木)

私の私見ですが、ポストコロナの見方です。

◇働き方
・広がるテレワーク → というよりも、出社しなくてもできる仕事は自宅もしくはサテライトオフィスでやる時代になり満員電車で通勤しないことが当たり前になる。
・日本的経営の持続に疑問 → 会社組織の維持に経営者は苦心することになる。上位下達ができない。会わないので空気が読めない時代になる。
・個の時代が強くなる → 会社という組織への帰属意識がますます薄れ、地元、個人的なネットワークへの帰属が強まる。
・地方創生が現実に → 東京という都市の価値が見直しが始まる。頼りにならない政府、地方自治がより大事になり、地方のほうが住みやすい時代に。

◇ 経済
・ 大不況の始まりが始まった → 現役世代が見たこともない経済状況になる。倒産、失業続出。治安悪化。自殺、殺人の増加。
・ 2021オリンピックは開催不可に → インバウンドの縮小 → ホテル業界をはじめとする過剰投資が浮き彫りになる。
・ 国民生活 → 所得は増えず、貧富の差はますます広がる。 特に将来に向けて教育格差から生まれる貧富が最大の懸念に。
・ 崩壊する年金制度 → 若者が老人を支える仕組みが限界になる。 年金が当てにならない時代になるが、政府が赤字国債を出してある程度は耐えるが、年金支給開始年齢は確実に伸びる。10年後に70才、20年後に75才。
・ 生涯現役時代が本格化 → 年金に頼れないが、私的年金もない人が増えてくることで、体が動く限りは働き続ける時代になる。
・ コロナ不況の終わりは → コロナ終息は必ずあるが、今度の不況は長いかもしれないと覚悟しておくべき。 本当に100年に1度がやってきた。リーマンは予行練習に過ぎなかった。

◇ 株式市場
  当面 → 経済活動再開で少しは戻りを試す展開もあるが、戻らない経済指標に行きつ戻りつを繰り返す。 
  2番底 → あるとすれば、コロナ第2波が起こったとき、2020年秋~冬頃か。 日経平均株価は3月安値更新する。
  回復の条件 → ワクチンと薬が少なくともG20各国に行き届くことが完全復活の条件か
  本格回復の時期 → 2024年パリオリンピックの頃か、日本では大阪万博の頃に。

この先も私見としてのポストコロナについて時折書いていきます。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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