IPO投資(その3:サーバーワークス)
2020年08月16日(日)
本日はセカンダリー投資の2回目。
今日は、2019年3月13日に東証マザーズ市場にIPOしたサーバーワークス(4434)を取り上げたい。
サーバーワークスの事業内容はAmazon Web Services(AWS)のインフラ基盤構築、リセール、保守・運用代行を展開している。
公開価格は4,780円、初値は18,000円と初値騰落率は3.8倍となった。
初値の予想利益ベースのPERは136.57倍と一見すると割高に見えたこともあり、上場直後から売りに押されて、9月上旬には5,100円まで調整した。
その後、反転のきっかけになったのは、10中旬に開示した第2四半期の決算であった。
その内容は、半期の業績予想の2倍の経常利益を出し、通期の半分以上の利益を出してしまったのであった。
発表日直後は少し押す場面もあったが、10月23日から翌年の2月まで長期間にわたり買われて株価は6000円から1万4000円台まで上昇した。
株価が一段落したのは、2月21日に通期の業績予想の上方修正を開示したタイミングだった。 いわゆる材料出尽くしとなった。
その後はコロナ禍でAmazon効果もあって一段と買われて4月中旬には22,400円まで買われたが、ここの株価の上昇はオマケと言ってもいいだろう。
私が読者に言いたいことは、業績予想を大きく上回るような好決算を出した銘柄には買いが入るということだ。
もちろん、ビジネスモデルの裏打ちが無いと株価は動かない。
サーバーワークスのビジネスモデルはストック型で、顧客をいったん獲得すれば、解約が無い限り売上が継続するようになっている。
四半期毎に開示される売上が伸びていれば、利益が大きく下押しすることはないと考えられる。
よって、投資家は四半期開示をしっかりと確認する作業が必要となる。
また、5月29日に開示された有価証券報告書を見ると、国内外の機関投資家が発行済株式の12.45%を保有していることからもわかるように、相当大口の資金で当社の株式に投資してきたいと考えられる。
会社の業績を見る限り、すでに東証1部指定の形式基準は満たしていることから、近い将来1部指定となれば、機関投資家の幅が広がることになる。
直近の7月15日の第一四半期の開示で、予想外の低調な数字だったことから、株価は大きく調整したが、第2四半期の数字次第では、上場来高値も視野に入る可能性もあるので、引きつづき、当社の開示を継続ウヲッチしていきたい。