市場に変化の芽が
2021年02月22日(月)
今年も怒涛のIPOラッシュが始まった。
ここまでの4銘柄の平均初値騰落率は161%と、公開価格の2.6倍の初値が付いている。
マーケットが壊れない限り、初値騰落率は高い水準で推移するものと考えておいていいだろう。
さて、来週になると、3月に入るわけだが、1年前を振り返ると、魔の3月であった。
株式市場が急落し始めたのは2月25日だった。
ちょうど1年前である。
日経平均株価が最安値となったのは、3月19日、わずか18営業日で、7,000円も急落したわけだ。
底値は16,358円。
わずか1年で1万4000円の上昇を演じたわけだ。
金融緩和と財政出動で市場には緩和マネーがジャブジャブになり、それが株価を押し上げているという解説がある。
そして、この環境はしばらく続き、日経平均株価は、6月には3万2000円をうかがう展開になるとの見方が市場を支配している。
強気の証券会社ストラテジストは年内に日経平均株価は歴史的高値水準まで行っても不思議ではないという見方まで登場している。
私はどうも同調できないが、現実は現実として受け止めざるを得ないところもある。
ただ、決算発表も終わり、次なる企業業績の変化が出て来るのはGW明けである。
まさに、いまは端境期となる。
魔の3月を思い出したくないが、調整局面が訪れるとしたら、1年目の底値記念日あたりがありそうな日柄かもしれない。
そして、以下の日経の記事が目についた。
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22日の日経アジア300指数は反落している。日本時間16時時点で前週末比1.0%安の1875.74だった。朝方は買いが先行したが、アジア時間22日の米株価指数先物が下げ幅を拡大し、投資家のリスク回避姿勢が強まった。米長期金利の上昇基調を背景にハイテク株の先高観が薄れたほか、アジア新興国からの資金流出につながるとの懸念もくすぶった。
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欧州市場もつれ安の展開だ。
ここはちょっと注意した方が良い局面になるかもしれない。