株式市場は調整局面
2021年03月24日(水)
今週に入り急に調整局面の色が濃くなってきた。
日銀のETF購入の方針変更が嫌気されている向きもあると見るが、欧州でのコロナ感染が広がっていることも一因である。
この調整局面がいつまで続くのか?
多くの市場関係者が今年の日経平均株価は3万5000円まで行くとか、年末までに史上最高値を更新するとか言っていたのに、どうしてこんなことになってしまっているのか?
不安に思う人も多いのではないだろうか。
昨年3月の急落で青ざめたが、その後の株価の戻りで、少し下げれば買い、のスタンスが有効だったのに、今回は買っても買っても下がっているような気になっている人も多いのではないだろうか。
私の意見は、今回の調整は起こるべくして起こった、と考えている。
1年間大きな調整もなく、ずっと右肩上がりの相場展開だったことからすれば、もうそろそろ止まってもしかるべきだと考えてきた。
その理由は、先にも挙げた、日銀のETF買いの方針変更もあるが、その前に、米国の10年債の利回りが急に上昇しだしたことで、米国株が上値が重くなってきたこともひとつである。
理由を挙げると、いろんな解説をする人がいるが、私は、単に日柄的なものだという理解が正しいと考えている。
今週が陰の極で、来週には底打つのではないだろうか。
日経平均株価で言えば、一度は2万7000円台まで下がらないとあく抜けしないように思う。
もう少し極端な話をすれば、2万6000円台まで突入すれば、絶好の買い場到来といえるのではないだろうか。
来期の業績が今期から3割~4割増益と見れば、2万6000円台のPERは16倍程度となる。
平時の水準でまったく割高感がなくなる。
今回の調整がピンチになっている方も多いかもしれないが、チャンスととらえて前向きに考えたほうが良いのかもしれない。
IPOのほうは4月も続くが、初値は高騰しており、少し調整した後に業績を見ながらの投資に徹していただきたい。