ユニコーン続出
2021年12月08日(水)
未上場企業の資金調達が凄いことになっています。
上場時の時価総額が100億円にも満たない企業のほうが多いというのに、1,000億円を超すユニコーンと呼ばれる企業が日本でも続出しています。
加えて驚くのは、そんな未上場企業の社員の報酬が上場企業を超す水準になっているということです。
記事に載っている企業はほとんどがそんなに儲かっている企業ではないはずです。
優秀な人材を集めているから人件費がそれなりに必要だということはわかるのですが、ベンチャーキャピタルから集めた資金でそれを賄うというのも理屈はあるけど、私の経営の価値観からすると違和感を感じますね。
お金で集まった社員は、お金に惹かれて、また別の会社に移る可能性も高く、お金ではないところで社員を惹きつけるものがないとベンチャーは長続きしないように思います。
そうなってくると、やはり、ミッション、ビジョン、理念、最近の言葉だと、パーパス、となってくるのかもしれません。
企業価値も株式価値と置き換えるからおかしくなってくるので、企業の価値とはお金だけで測るのではなく、社会的な存在意義のほうが大きいのではないでしょうか。
儲かる事業をやる、のではなく、必要とされる事業をやる、と考えて事業を立ち上げた企業はホントに大きく育つように思いますね。
資本市場の荒野の荒波に飲み込まれないようにベンチャー企業の経営者は常に自らの価値を考え続けて欲しいものです。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC263080W1A121C2000000/?fbclid=IwAR3mvhCaygputIHm8c9PsuTh9AxbtV0wwc6DTzFCGOkWilZINbab5BMGv9c