Market Eye

最新記事
記事一覧
次の記事
前の記事

IPO市場の動き

2021年12月20日(月)

今年のIPOは125社となりそうだ。

先週はネットプロテクションに続き2銘柄の初値が公開価格割れとなり、今週が山場の12月のIPOはどうなるかと案じたが、ふたを開けてみれば、なんとかなったみたいだ。

しかしながら、明日以降もIPOが続き、個人投資家の資金が本当に回るのかどうかは不安である。

ひとつ言えることは、IPOの銘柄には長期の資金は入ってこないということだ。

短期勝負の個人マネーが中心なので、たとえ初値が高騰しようが、初値以降に買いが入ってストップ高になったとしても、Buy & Holdは避けるべきだ。

どんな銘柄も初値いかんにかかわらず、必ず大きく調整する。

その調整局面において、銘柄を見極めながら、投資をするのがベターと言える。

但し、IPOも来週となると、個人投資家の拘束されていた資金一気にリリースされて、特定の銘柄に流入する可能性はある。

年末に入り、機関投資家、特に外国人投資家の動きは今週から鈍くなるはずで、国内の投資家だけのマーケットになる。

大きなボラティリティ作ってきた外国人投資家不在となれば、掉尾の一振(とうびのいっしん)はあるかもしれない。

引き続き、IPO銘柄には注目したいとこだ。

最新記事
記事一覧
次の記事
前の記事

プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


最新の記事一覧