Market Eye

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底値はいつ

2022年03月07日(月)

ウクライナ問題が深刻化している。

日増しに市場の雰囲気が悪くなってきて、今日は日経平均株価が1,000円安まで売り込まれる場面もあった。

この時間帯は欧州市場の前場にあたるが、東京市場以上に下落が激しい。

いったいどこまで株価は売り込まれるのか?

市場関係者は、底値は2万5,000円程度と言っていたが、果たしてその水準で下げ止まるのだろうか。

ロシアとウクライナの2国間の問題だとプーチン大統領は言っているが、徐々にNATOの関与も出てきて、NATO対ロシアとなると、ことは厄介になってきそうだ。

経済制裁が激しくなる中、正直なところ、プーチン大統領もこの事態を長引かせたくないのではないと思うのが通常の考えだが、いまのプーチン大統領の頭の中はちょっと測りかねる。

どこで手打ちにするのか?

まったくの当てずっぽうでいえば、キエフが陥落して、傀儡政権が樹立され、それを西側諸国が認めないまでも、武力で元に戻そうとする動きがなくなれば、ひとまず落ち着くのではないか。

加えて、ロシアの経済制裁の緩和があれば、株式市場は一気に戻す展開となるのではないか。

最後に、底値は日経平均株価でPBR1倍水準、2万2500円まで見ておけば良いのではないだろうか。

とにもかくにも、ウクライナの街が壊されていく姿は、もう見たくないのは、誰しもが同じである。

人々がリスクなく平和に暮らせる環境造りが一日も早く戻ることを祈るばかりだ。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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