短信開示45日ルール
2016年05月13日(金)
3月決算企業の決算発表は45日ルールで本日が最終日となります。
金融サイトの集計では、927社が本日決算発表する予定です。
東証も時差をつけての開示を各社にお願いしているそうですが、、東証のTDNETが動かなくなるのではないかと心配してしまいます。
そんな3月決算企業のひとつに、今年の3月11日に東証マザーズにIPOしたフィット(1436)があります。
同社は売上計上で疑義があるとして、監査法人が第三者委員会を設立して調査するようにしたことで、決算発表が遅れるとの開示が数日前にありました。
まず、上場したての会社の売上計上に問題があるなんて、ちょっと信じられません。
それに監査法人も第三者委員会に責任をなすりつけようとしているような気がします。
それに、内部管理体制や経理の体制など、ついこの間に審査したところではないのでしょうか?
それが、上場して1-2か月で綻びがでること自体おかしいと思います。そもそも体制が十分でなかったとしか考えられません。
監査報告書に署名している監査法人は自らの責任逃れをしてはいけないのではないでしょうか。
また、主幹事証券および取引所の審査もどこをどのように審査していたのか?まったく理解できません。
こうして、被害者になるのは株主であり、個人の投資家です。なんらかの対策を講じる必要を強く感じます。
次に、短信開示の45日ルールですが、これも短すぎるように思います。
本決算くらいは2か月くらいの時間をかけていいのではないでしょうか。 業績予想だって通期分を開示するわけですから、その他の四半期と同じ期間で時間が足りるわけないと思うんですよね。
加えて、日本特有のGWというお休みのシーズンがあるわけで。経理部門の人はGWなんてもう何年も休んでいないのではないでしょうか。
このあたりの開示までに要する日数も勘案して、ルールの変更を行ったほうが良いように思います。
最後に、今週末で3月決算企業の数字がほぼ出そろいます。
今のところ、前期比で減収、増益となっているようです。
本日分を加えてどうなるのか明日の日経新聞の集計を見るのが楽しみです。