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守りを徹底する局面へ

2022年05月13日(金)

3月決算の発表が進んでいて、たぶん、本日で一巡するようです。

昨日までの集計でやっと、2023年3月期の業績予想の利益が2022年3月期の利益を越してきました。

資源高、円安で企業物価が高騰するなか、かなり慎重な業績予想をだしているはずなのですが、それでも増益になるという。

株式市場は大きく下げていますが、企業は足元を固めているように思えます。

米国のインフレ率も3月がピークだったようですので、少しずつインフレも収まり、供給制限が薄れてくると、企業業績は慎重な見方ではあるが、結果は良好ということになりそうです。

それにしても、ソフトバンクGの決算は凄いですね。

昨年は、約5兆円の黒字、この3月期は1兆7千億円の赤字でした。

孫社長は「守りに徹する」と言ってますが、日本企業すべてにあてはまる言葉ではないでしょうか。

ソフトバンクグループが反転攻勢にいつでてくるのかわかりませんが、大きなフィンテックファンドが上場しているようなものですから、ナスダック指数にも連動するのではないでしょうか。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB122VB0S2A510C2000000/

最後に、個人投資家の皆さんも、この局面は、徹底した守り、を継続すべきです。

株式市場は、近々、底入れして反転すると思いますが、アベノミクス時代の投資手法は成り立たないことを肝に銘じるべきです。

下がったら買い、ではなくて、上がったら売り、の局面がしばらく続きそうです。

この「しばらく」というのは、米国の利上げが止まるまでと考えておくべきです。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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