Market Eye

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インフレを作る日銀

2022年04月26日(火)

ここに来て、やっとコロナも落ち着いてきたと思ったら、日本経済が打撃を受けることが連続して起こっています。

日米金利差による円安、コロナに続いてロシアのウクライナ侵攻による資源高やいろんなモノの供給が滞りによる物価上昇。

日本人はあまり騒がないので、大事にはなっていませんが、これだけ物価が上がってきたら、国会前でデモが起こっても不思議ではないと思います。

政府は6兆円を超す物価対策支援を行うようですが、この国は物事をその場限りで終わらせようとする風潮があって、根本的な解決にお金を使わないようです。

代替エネルギー、食糧の自給率の改善、困っている人にお金をあげるのではなく、困らないように手を打つ、それが国家レベルの長期的な視野に立った政策というものだと思います。

加えて、金融政策も重要なのですが、頑として動かない、というよりも、動かざる事岩の如し、です。

確かに、国債の残高はとてつもなく多額で、少しでも金利を上げれば国費が増えるのは困るわけですが、それをインフレという形で国民に負担させているわけです。

税金はとれないから、国費を増やさないために、国民負担を直接させている、これって何かおかしくないですかね。

株式市場は日本が利上げに動かなくても、米国をはじめとする国々の利上げで、海外の投資家が売りに回っています。

なんだかちぐはぐな金融政策は見直すときがきているようです。

次の日銀総裁の使命は重そうです。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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