米国の金利で動いた
2022年08月23日(火)
米国の株式市場が大きく値を下げた。
背景は、米国の10年国債の利回りが3%台に乗せたことのようだ。
先週から株式市場は楽観ムードに包まれていた。
週末の日経ベリタスの記事を見ていると、年末には日経平均株価は、3万円を超すとの見方が、市場関係者のコメントとして載っていた。
そのコメントを書いた某証券会社の方が、今朝のテレ東の番組に出ていて、非常に歯切れの悪いコメントをしていた。
3万円に向けてのリバウンドの過程の短期調整だ・・・と解説していた。
だが、もし、米10年国債の利回り3%台が定着するようだと、グロース株中心に上値は重くなるはずだ。
GAFA+Mが株式市場をけん引していたのは紛れもない事実で、ここが上値が重いとなると、この先に期待するほうがおかしい。
先週書いたが「金融相場→業績相場→逆金融相場→逆業績相場」の順番は変わらないと見るべきであろう。
逆金融相場のあとは、逆業績相場が来るのは必定と考えておくべきだ。
そして、その時期は、まだ先だということ。
日本企業の業績も、予想に対して1Qの進捗がそこそこ伸びているという事実はあるものの、このまま伸び続けるかどうかははなはだ疑問である。
中国の景気減速は利下げで間違いない事実だし、欧州もロシアからの天然ガス供給に不安があり、さらなるインフレ懸念も出てきた。
このあたりが企業業績に与える影響は、まだ株式市場には織り込まれていないと見た方が良いのではないだろうか。
年末株高の夢を見る前に、現実をまずは直視すべきだろう。