G7サミット後の株式市場
2016年05月27日(金)
昨日、今日と三重県の伊勢志摩にG7首脳が集まっていますが、G7のGDP合計は世界経済の半分以下になってきました。
この半分以下の経済規模で世界経済を支えるのはもはや不可能だと思います。
世界経済の仕組みを作り上げてきたG7ですが、もう一回り拡大させたG20という存在があります。
ですが、もう20か国になるとそれぞれの主義主張をすり合わせることはとても難しいといえます。
その状態がG0と呼ばれる国際的に リーダーシップをとる国がいない時代がやってきたと言われています。
グルーバルな秩序を作り維持する機能が無くなる可能性すらあります。
世界経済の失速も困りますが、世界秩序が失われることのほうがもっと困った事態になります。
G7首脳は自らだけが繁栄するすのではなく、世界が如何に生き延びられるかを考える集団になるべきだと思います。
先進国の知恵はそこにこそ生かされるべきではないでしょうか。
伊勢志摩サミットの合意としてどのような内容が出てくるのか見ものです。
そして、日本の安倍首相は、リーマンショック直前に似た世界経済情勢であることを問いかけています。
例え種々の経済指標がリーマンショック直前に酷似しているとしても、リーマンショックとは金融危機=金融機能不全ですから、その時とはまったく異なる金融環境であると考えています。
世界経済は明らかに毎年成長しています。とは言え、その成長の速度は、時によって、ゆっくりになったり、早くなったりします。
つまり、景気は循環するのです。
いまは景気の成長速度が緩やかになる時期なのです。
どうも日本でサミットが開催される年は景気減速に合致するようです。
前回の洞爺湖サミットは2008年の初夏でした。
まさにリーマンショックの年です。
その意味からも2016年は世界経済が不安定になる周期にあるのかもしれません。
リーマンショックほどのことはなくとも、ある程度の金融市場の波乱は覚悟しておくべきだと考えます。
サミット後の6月は世界的にいろんなイベントがあります。
そのイベントをしっかりと見極めていかないと、特に株式市場でプレイするには投資家には悲劇が待ち受けているかもしれません。
相場は曲がり角、踊り場にあることは間違いありません。
Sell in Mayが正しかったことが数か月後に証明されないといいのですが・・・・皆様、市場の動きにはcarefull watchで!