初値だけのIPO
2022年10月06日(木)
IPOの初値が公開価格を上回って推移している。
日経新聞にも取り上げられたが、初値以降が重要だ。
初値が公開価格を上回ったものの、その後、公開価格を割込んでいる銘柄もちらほらある。
真の実力はどこで測ればよいのか。
それはやはり業績だろう。
IPO銘柄はすべて業績予想を開示している。
その開示された業績予想を上回ってくれば、実力があると見なされて、株価は買い直される。
ここで気を付けなければいけないのは、仮に業績予想を上回る着地となったとしても、それが持続するかどうかだ。
上場期においては、予実管理が厳格に行われている為、着地は業績予想を上振れることはままある。
それに便乗して、来期も増収増益が続くだろうと考えると、足元を掬われることがある。
業績予想の上振れ方が大事で、ほんの少しだけ上振れただけではダメで、会社ですら予算を作った1年前は、ここまでの業績になるとは思いもよらなかった、ほど上振れたら本物だといえるだろう。
初値が公開価格を上回るのは、IPOディスカウントがあるので、当たり前、それで初値以降も投資に値するとは思わない方が良い。
真の実力を確認してから買っても遅くないことをいつも思い浮かべていただきたい。