Market Eye

最新記事
記事一覧
次の記事
前の記事

連勝中のIPO

2022年12月20日(火)

IPOの初値騰落率が12連勝中だ。

年内に本日から29日までに16社のIPOが予定されている。

この連勝が続くのか?

資金吸収額の大きな銘柄は以下の二つ。

21日 サンクゼール(2937) 53億円
23日 GENOVA(9341) 63億円

需給で崩れないとすると、IPOが集中してくる今週の4連続営業日で10銘柄の中で何かが起こるかもしれない。

だが、IPOの初値騰落率がプラスであるということは、個人投資家が初値を売って、手持ちの資金が膨らんでくるので、そうそうIPOの初値が壊れることはなさそうだ。

問題は、初値が付いた後の動きとなる。

残念だが、上場日から数日もすると株価に勢いがなくなる、のではなく、出来高が急減速してくる。

IPOがここまで多いと、物色対象が目移りする。

いったん、落ち着いたところで、業績を見ながらの投資ということになってくる。

いわゆる期越えのIPOが多い為、上場後すぐに決算発表を迎える銘柄が多い。

投資家が注目すべきは、この決算発表の中で、翌期の業績予想だ。

増収増益で尚且つ増益率が30%以上の銘柄で経常利益の絶対値が5億円以上あると個人投資家のみならず投資信託なんかも買い手になってくるはずだ。

公募・売出し株はプラチナペーパー、買えるはずがない、と思った方が良い。

買いたいだけ買えるセカンダリーで勝負したいものである。


最新記事
記事一覧
次の記事
前の記事

プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


最新の記事一覧