インフレの正体
2023年06月01日(木)
本日の日経新聞のDeep Insightの記事ですが、さもありなん、と思う節が皆さんもあるのではないでしょうか。
その内容は、インフレ(各種値上げ)は、企業の利益に変わっていたというものです。
コストアップ、賃金アップで採算がとれないから、値上げさせて欲しいと企業は言い続けている。
日経13面を見ると、6月に食品3575品目が値上げするそうだ。
食品に加えてサービスも値上げ、肌感覚では10%くらいは値上げになっているように思う。
それだけコスト+人件費がアップしているのか、といえば、そうでもなくて、お釣りが来ていることが、この3月決算の各社増益で終える
ことができた最大の理由ではないだろうか。
この先も、インフレ率が沈下するまでは値上げは止まらないだろう。
最初は、円安やウクライナ情勢で資源高になりインフレが加速したのは事実かもしれないが、インフレ→値上げ、が繰り返されて、今度は、値上げ→インフレ、の循環になってきているかもしれない。
でも、値上げ→インフレ、は好循環ともいえるのではないか。
値上げの中には、賃金アップが含まれる、賃金を上げたいから、売価を上げる、これが許容されるなら、好循環となるはずだ。
政府・日銀が思い描いた姿かもしれないが、これまでなら、いずれ止まる時が来るはずだが、おそらく、人手不足から来る賃金の上昇を止めることはできず、この循環は定着する可能性もある。
特に「サービス=人手」なので、誰が考えても、働き手不足は否めな事実であろう。
ただ、企業の利益がいつまでもでるほど世の中甘くないかもしれない。
前期決算が、おまけ、だったのか、それとも、しばらくは続くのか、結果が出るのは意外と早いかもしれない。